DynamoDB(NoSQL)とRDBの使い分け
ChatGPTに質問した
NoSQL(DynamoDBなど)とRDBMS(MySQL, PostgreSQLなど)の使い分けは、データの性質やシステムの要件によって決まります。以下、具体的な例を挙げながら説明します。
1. RDBMS(リレーショナルデータベース)の適用例
特徴
- スキーマが固定(テーブル構造が事前に決まっている)
- ACID(Atomicity, Consistency, Isolation, Durability)を保証
- 複雑なクエリが得意(JOIN, トランザクション管理)
利用例①:ECサイトの受注管理
- データ構造
- 顧客情報(顧客ID, 氏名, 住所, メールアドレス, 購入履歴)
- 注文情報(注文ID, 顧客ID, 商品ID, 注文日時, 状態)
-
商品情報(商品ID, 商品名, 在庫数, 価格)
-
理由
- 顧客と注文の リレーション(関係性) を考慮する必要がある
- トランザクションが重要
- 例:「カートに入れたが決済されなかった商品」を適切に管理する必要がある
- JOINを使ってデータを統合(例:「ある顧客の購入履歴を取得」)
2. NoSQL(DynamoDBなど)の適用例
特徴
- スキーマレス(柔軟なデータ構造)
- 水平スケールしやすい(データ量が増えても処理を分散しやすい)
- 高い可用性と低レイテンシー
利用例②:IoTデバイスのセンサーログ管理
- データ構造
- IoTデバイスID(パーティションキー)
- 記録時刻(ソートキー)
-
温度, 湿度, 気圧, バッテリー残量 など
-
理由
- 大量の書き込みに強い
- センサーデータは継続的に送られ、大量のログが発生する
- スキーマ変更が柔軟
- 追加のセンサーを導入して新しいデータ項目が増えても対応可能
- アクセスパターンが単純
- 例:「特定デバイスの最新100件のログを取得」
3. どちらを選ぶべきか?
要件 | RDBMS | NoSQL |
---|---|---|
データの関係性(リレーション)が強い | ○ | × |
データの整合性(ACID)が重要 | ○ | △(一部対応) |
スキーマが明確に決まっている | ○ | × |
高速な書き込みが必要(リアルタイムデータ) | △ | ○ |
スケールアウトが必要(大規模アクセス) | △ | ○ |
クエリが複雑(JOIN, 集計など) | ○ | △ |
4. ハイブリッド構成の例
最近では、RDBMSとNoSQLを組み合わせるケースもあります。
例③:ソーシャルメディア(Twitterのようなアプリ)
- ユーザー情報・フォロワーデータ(RDBMS)
- ユーザーID, 名前, メールアドレス
-
フォロワー関係(ユーザーAがユーザーBをフォロー)
-
投稿データ(NoSQL, DynamoDB)
- 投稿ID, ユーザーID, テキスト, タイムスタンプ, いいね数
- 最近の投稿を取得するためのクエリが速い
- 高頻度の書き込みを処理可能
結論
- データの整合性やリレーションが重要 → RDBMS
- 高スループット・スケール性・リアルタイム性が重要 → NoSQL
- 両方のメリットを活かす → ハイブリッド構成(用途に応じて使い分け)
DynamoDBはECサイトの「商品在庫キャッシュ」などに使われることもあり、RDBMSと補完的に利用することが増えています。